ふふふ・・・やはり「笑顔」で攻めるのは効果抜群。マダムの機嫌は少しずつよくなってきた。「これ、オッケー」「次、はい、オッケー」と言いながら、フランス人らしいマイペースな動きで、私がそろえてきた書類に順番に目を通していた。どれだけたくさんの人が次に待っていようと、決して焦らないフランス人は多い。ある意味、あっぱれ!だ。必要書類はもれなく揃えていたので、よっぽどのことがない限り手続きは一度で終わるはず。しかし。フランスは何が起こるか分からない国だから、と少し緊張気味の私がいた。担当者によっても、結果が違うこともあるし(苦笑)。
マダムは、書類に目を通し終えると、ペランペランの薄い紙にボールペンで何やら書み始めた。そして、判読するのにひと苦労する筆跡で(失礼!)私の名前や企業名が書き込まれたそれを、私のほうへ差し出した。それは、仮の一時労働許可証だった。本物の一時労働許可証は、2週間ほどで自宅に郵送で届くとのこと。でもそのあとに、マダムはいたずらっ子のように笑って付け加えた。「あっ、でもバカンスシーズンだから、もうちょっと時間がかかるかもしれないわ。人がいないの。1ヶ月ほど見ておいて」。出たっ、バカンス!バカンスシーズンは、フランスの多くの機関の機能がぐんと低下する。仕方がない、これがフランスだ。無事に手続きが完了しただけでもヨシとしよう。(そう思わないと、フランスではやっていけない。)
私は、マダムに笑顔でお礼をいった。「よいバカンスを」と付け加えて。「どういたしまして。よい一日を!」。すっかり機嫌が直っていたマダムは、そう言って私を送り出してくれた。私は、ペランペランの薄い紙に再び目を通し、バッグに大切にしまった。これがあるから、私は今日から働けるんだ。ありがとう、薄い紙!あまりの嬉しさに、スキップしたいくらいの気持ちでみんなが待ってくれている職場へと急いだ。
マダムは、書類に目を通し終えると、ペランペランの薄い紙にボールペンで何やら書み始めた。そして、判読するのにひと苦労する筆跡で(失礼!)私の名前や企業名が書き込まれたそれを、私のほうへ差し出した。それは、仮の一時労働許可証だった。本物の一時労働許可証は、2週間ほどで自宅に郵送で届くとのこと。でもそのあとに、マダムはいたずらっ子のように笑って付け加えた。「あっ、でもバカンスシーズンだから、もうちょっと時間がかかるかもしれないわ。人がいないの。1ヶ月ほど見ておいて」。出たっ、バカンス!バカンスシーズンは、フランスの多くの機関の機能がぐんと低下する。仕方がない、これがフランスだ。無事に手続きが完了しただけでもヨシとしよう。(そう思わないと、フランスではやっていけない。)
私は、マダムに笑顔でお礼をいった。「よいバカンスを」と付け加えて。「どういたしまして。よい一日を!」。すっかり機嫌が直っていたマダムは、そう言って私を送り出してくれた。私は、ペランペランの薄い紙に再び目を通し、バッグに大切にしまった。これがあるから、私は今日から働けるんだ。ありがとう、薄い紙!あまりの嬉しさに、スキップしたいくらいの気持ちでみんなが待ってくれている職場へと急いだ。
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